★WINTER WONDERLAND★
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まだしばらくは、第6世代なの。
2012年11月24日 (土) * 編集
Apple iPod nano 16GB グラファイト MC694J/A今年はアップル社の新製品発表ラッシュでした。iPhone5とiPad miniは特に話題になりましたよね。その陰に隠れてやや目立ちませんでしたが、音楽ファンとしてはやはりiPodシリーズのリニューアルが気になるところでした。

蓋を開けてみると、iPod Touchは第5世代に、iPod nanoは第7世代にそれぞれ大きな進化を遂げていました。shuffle は新色追加のみ、classic は何の変更もありませんでしたが、後者はそもそも残っただけでもよしとします(市場からなくなる前にいつか確保したいとは思ってる)。

iPod nano第6世代(グラファイト)ユーザの自分ですが、果たして今回いずれかの機種に買い替えることにしたかというと…


nano第6世代 vs 第7世代

最新モデル 第7世代 Apple iPod nano 16GB スレート MD481J/Anano 7thは、2世代前までの縦長デザインに回帰し、ホームボタンが付きました。

正方形でタッチスクリーン化されたnano 6thは賛否両論、というかむしろ否定的なコメントの方が多くて、発売後も4thや5thが長いこと高値で取引されてきたという曰くつきの機種。あっさり縦長デザインに戻してしまったということは、よほど売れなかったか不評だったということでしょう。まあ、6thはshuffleとの差別化が難しかったというか、画面付きshuffleという感は否めなかったのは事実です。

ただ、ホームボタンについては大いに疑問。7thの操作体系からして、これ必須じゃないと思うんですよね。6thでも画面長押しでホーム画面に戻るので、全然不自由は感じないし。ただiPhoneっぽく見せたいだけなんじゃないのかと。

また、サイズが大きくなった分、トレードオフで携帯性はダウンしています。クリップもなくなったので、影響は大きい。画面が大きくなって動画対応と言われても、このサイズのnanoで写真や動画を積極的に見ようとは思わないしね。

何より残念だったのは、よく使う歌詞表示機能が改善されていなかったこと。演奏画面からフリックして大きく歌詞表示するかと思ったら、演奏メニューと同じ画面のごく小さな空きスペースに表示されるだけで、一度に読める行数も6thと同じ(5~6行)。これなら本体が小さくて軽い分だけ 6th の方が全然勝ってる。6thのときは、こんなに小さいのにちゃんと歌詞表示してる!というサプライズがあったけど。

サイズを大きく、重くするなら、バッテリー持続時間を思いきって倍以上にするとか、容量を32Gか64Gにするくらいの変化をつけてほしかったところでした。


nano第6世代 vs touch第5世代

最新モデル 第5世代 Apple iPod touch 32GB ホワイト&シルバー MD720J/Aじゃあtouchならどうなのか?

実は今回のtouch 5thには大いにそそられました。音質も向上しているし、64Gも選択できるし、Retinaディスプレイだし。「通話のできないiPhone」という表現は伊達じゃありません(それすらも工夫すれば可能)。

やっぱりtouch 5thに集約してしまうのが最強なんじゃないか?

しかしどうしてもnano 6thに及ばない点があって、そこは譲れないところなのでした。
具体的には次のとおり。

1) 小さくて軽くてウェアラブル
 これはもう比較できないくらいに圧倒的な差。
 いかにtouch 5thが軽い(88g)とはいっても、nano 6thの21gには到底及ばない。サイズも同じ。特にtouchは今回5インチ化されたので、見た目の大きさはむしろ前世代より増しています。それと、6thのクリップは予想以上に便利だった。シャツのやカバンの縁にちょいと付けておけば、ボリューム操作もしやすい。歩数計代わりにもなるし、そもそもジョギングやウォーキングの時にtouchを持ち歩きたいとは思わないです。

2) Web検索や各種アプリが使えない
 出先で音楽を聴くのが目的なら、これはデメリットじゃなくてメリット。検索なんて、その都度メモしておいて、後でまとめてやればいいのです。すぐに検索できるばかりに、そのままネットを彷徨って30分、なんて方がずっと時間の無駄。電子書籍がなくたって大丈夫。文庫本1冊くらい持ち歩こうよ。でも最近特に感じるのは、音楽なら音楽、読書なら読書に集中した方がずっと濃密な時間が過ごせるってこと。

3) FMラジオが付いている
 いつも聴いているわけではありません。ただ「ちょっとニュースでも聴いとこうかな」的な使い方ができるのはとても良い。もちろん大きな災害の際にもラジオがあると何かと安心。感度も悪くなくて、この手の携帯音楽プレイヤーに付属のチューナーとしてはかなり優秀だと思います。

結局のところ、touchって音楽プレイヤーじゃないんですよね、自分の中では。iOSアプリが動く時点で別のもの。電子辞書代わりにしたり、メモ用のカメラとして使ったり、ちょこちょことテキストを書き溜めたりする分にはいいかもしれないのだけれど、そうするとたぶん僕は音楽を聴かなくなる。音楽を聴くためには「音楽を聴く以外のことがなるべくできない」デバイスであることが望ましいのです。

最後に、不評だったnano 6thをちょっとだけ擁護しておこうと思います。このままではAppleの歴史の中でも「なかったこと」にされそうな鬼っ子なので…。

6thは、スティーヴ・ジョブズの息がかかった最後のnanoでした。操作しにくいことは彼もよく分かってたと思うんですよ。でもやっぱり、限界まで小さくしてみたかった。そんな彼の思いが感じられて、愛らしい。身に付けていることを本当に忘れてしまう、真のウェアラブルな音楽プレイヤーでありながら、Apple製品特有の高い質感も備えています。控えめに言っても、驚異的によくできたデバイスだと思います。

操作性を犠牲にしてまで実現した「正方形」は、LPレコード時代から変わらないジャケットデザインの基本形。このサイズにアートワークがぴったりと表示されること自体が、たくさんのレコードが収められているデバイスなんだよ、ということを象徴してるようで、素敵なのです。ジャケット表示にしていると、アナログ盤やCDのミニチュアを持ち歩いているような気分になれます。

いろいろ書いてますが要するに、ごく単純に、どうしようもなく可愛いヤツだってことですよ、こいつは。


結論

このまましばらくはnano第6世代を使い倒します。

要するに、自分が音楽プレイヤーに求めるものは何か、ということ。
「何でもあり」は安心のような気もするけど、無駄もたくさんあります。

僕自身は、多少不便であっても、自分なりに納得できるモノを選んで持ち歩きたいという思いが強い。スマートフォンなら全部集約できて、ずっと小さく軽くなるとわかっていながら、敢えてiPod nanoと文庫本とメモ帳とペンを持ち歩く。もちろん音楽が不要な日や読書しない日はそれらを置いていく。逆に電子辞書をバッグに入れることもある。

スマートフォンでないことによる不自由さは、必要に応じて自分が持ち歩くものを選択できる自由さの裏返しでもあります。僕にとってはこの不自由さの方がはるかに快適だから。

…今のところは、ね。

glee 第1シーズンを観終わって
2012年09月10日 (月) * 編集
Glee: The Music 1NHK(Eテレ)で放送していた「glee(グリー)」シーズン1が終了しました。全エピソード、心から楽しませてもらった。2009年に全米チャートに大量に登場してきたときには何がなんだか分かりませんでしたが、その面白さをようやく感じることができて、地上波放送してくれたNHKには感謝しています。

「学園もの」は定番ですが、マイノリティや負け犬的な存在の子たちを主役に据えて、しかも文化系の極みであるグリークラブという、ニッチ過ぎる題材で戦ったところが勝因だったのかな。同世代の子たちにとってはとても共感できるであろうストーリー展開や、親の世代にとっては昔好きだった曲の連発で、全米で幅広く受けたというのもうなずけます。

舞台が田舎のごく普通の高校というのも新鮮だった。「ビバリーヒルズ高校白書」の非日常感も、あれはあれで良いけれど、やっぱりねえ。その点についてはこちらも日テレで地上波放送が始まった「ワン・トゥリー・ヒル」が先駆けなのかもしれません。オタク(Nerd)的主人公としては2007年以降の「CHUCK」のヒットも影響しているかもしれない。この辺はもう少し調べてみたいところです。

「glee」に話を戻すと、選曲も凝っているし、キャストたちの歌唱力も半端じゃなくて。毎回たくさんの歌とダンスの場面がありますが、あの振り付けとリハーサルと撮影にどれだけの労力と時間が投入されているのか、想像するだけで気が遠くなりそう。特に印象的だったスー先生(ジェーン・リンチ)の "Vogue"(マドンナ)なんか、確かあれだけで1ヶ月かかったとインタビューで読んだ気がします。

そのスー先生をはじめ、多彩で個性的なキャラクターも魅力のひとつでした。ユダヤ系だったりアジア系だったりアフリカン・アメリカンだったり、ゲイだったり車椅子だったり潔癖症だったり片親だったり。Losers の集まりが大きな仕事を成し遂げる、というモチーフはスティーヴン・キングの『スタンド・バイ・ミー』や『IT』を持ち出すまでもなく「よくあるパターン」ではありますが、glee での徹底ぶりは凄まじいものがあります。スー先生の姉や、チアリーダーのベッキーなど、ダウン症の女優も積極的に起用し、しかも極めて深い印象を残すエピソードに仕上げています。ゲイのカートにまつわるストーリーも泣かせましたね。

まあ、個人的にはブリトニーの天然ボケっぷりが好きだったりして。彼女、ビヨンセのバックダンサーを務めてたんですね~。シーズン2ではメインキャストに昇格するらしいのでますます楽しみ。そしてブリトニー・スピアーズとの共演も…。

洋楽ファンとしても大いに楽しめるドラマでした。当時流行っていた「マッシュアップ」(既に死語になりつつあるような…)を多用したり、撮影時点での最新ヒット曲を使ってみたかと思えば70年代の名曲を掘り起こしたりち、実にバラエティに富んだ選曲で、しかもその折々のキャストの心情を絶妙に表現したものばかり。特にジャーニーの "Don't Stop Believin'" は、もともと名曲過ぎるほど名曲ですが、glee によって永遠の命を吹き込まれたと思います。このイントロを聴くたびに、glee の様々なシーンが脳裏をよぎることでしょう。

来週からのシーズン2の放送がますます楽しみです。


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『Bun2』 2011年12月号
2011年12月19日 (月) * 編集
文具のフリーペーパー「Bun2」(ブンツウ)の2011年12月号が発行されました。

最近は文房具ブームで、様々な文具ムックが乱発されていますが(クオリティは千差万別です)、このフリーペーパーが創刊された2004年は「文房具冬の時代」といってもいい頃でした。パソコンや携帯電話の普及に押され、ペーパーレス化が叫ばれる中で、業界としての危機感を抱きつつ発行されたのではないかと想像します。

最新ステーショナリーやアイディア文具の紹介、楽しめる連載エッセイなど、これを無料で読めるなんて…という充実した内容の冊子。当初は季刊でしたが現在は偶数月1日発行、私は浅草橋のシモジマでいただくことが多いです。ここは何日か早めに置いてくれる傾向がありますね。他にも北海道から沖縄まで、全国の文房具店で配布されています。詳しくはBun2公式サイトの「配布店一覧」をご覧ください。

さて、Bun2はいろいろなテーマで特集を組みますが、年末年始はやはり人気の定番特集で固定されています。10月号が「手帳特集」、2月号が「今年の注目文具/トレンド」、そして12月号は「Bun2大賞(ベスト文具発表)」という感じ。今年も「2011年Bun2大賞」が発表されました。

この賞は、Bun2誌上で紹介した商品の中から、読者の投票によって決めるベスト文具賞で、今回が第4回目。2010年8月号から2011年6月号にかけて掲載した商品の中から選ばれたものです(応募総数4,207通)。掲載商品に限るので、Bun2常連のメーカーさんに偏りがちですし、偶数月刊のためどうしても締切が早くならざるを得ず、一般的な文具ファンの印象とはずれる部分もあるわけですが…

ちなみに今年の順位を覗いてみると、
フリクションの使い方
2011年12月14日 (水) * 編集
3色ボールペン フリクションボール3 0.5mm【ブラック軸】 LKFB60EFB文具界も年末商戦、フリクションボール3は前評判どおりの盛り上がりを見せているようです。

先週末出かけた浅草橋シモジマでは「これの三色ペンがほしいんですけど」という指名買いを数件目撃。「うちまだ入荷していないんですよ…」という店員さんの声は消え入りそうでした。ちなみにシモジマさんは新製品の入荷は決して早くありませんが、概ね定価の3割引販売。待てる物はじっくり待ってここで買うのが吉。

さて、私自身も「愛用者」の自覚はありますが、別に何でもかんでもフリクションで書いているわけではありません。どちらかというと、1日の中で出番は少ない方。全体で見ると、油性ボールペンやゲルインクの方が圧倒的に活躍しています。

フリクションもそうですが、新しいペンが発売されたときに、

「もうすべての用途をこのペンに集約してしまいたい…」

という思いが一瞬よぎらなくもありません。
とっさに何か書くときに、どのペンを手に取ればよいかいちいち悩まなくても済むように、複雑な組み合わせの様相を呈してきた替芯たちの在庫をいちいち気にしなくてもよいように。

でも結局、そんなことって無理なんですよね。
用途や、書く相手となる「紙」によって最適なペンは全然異なるから。

それに何より、最適なペンを選ぶこと自体を楽しんでいる自分がいるから。

というわけで、私にとってのフリクションの用途は、
『フリクションボール3』 正式発表
2011年12月10日 (土) * 編集
3色ボールペン フリクションボール3 0.5mm【ブラック軸】 LKFB60EFB何度か話題にしてきたパイロットの「フリクションボール3」が、ようやく正式に発表されました(公式サイト)。

東急ハンズなどの文房具ショップでは少し前から販売されていたので、ネット上では既に複数のレビューを読むことができます。トンボの「リポータースマート」もそうでしたが、最近よくあるパターンになっていますね。全国的な商品配備が終わるまでメーカー側がプレスリリースを延ばしているのか、お店側が発売開始日を待ちきれずにフライングしちゃうのか。あるいはそのどちらでもなくて、先行販売による口コミの盛り上がりでも期待しているのか。

それはさておき、発表されたこのボディに対して「太い」「ダサい」といったコメントが散見される一方で、販売店では猛烈な勢いで売れている様子も伺えます(「無罫フォント」さんの記事)。フリクションについては当初から多色タイプへの強いニーズがありました。パイロット側も当然認知してはいたものの、特殊インクのため新しいリフィルを設計しなくてはならない、というような開発者インタビューを見かけた記憶があります。

発表が今になったのは、あるいは偶然かもしれませんが、「消せるボールペン」が最も能力を発揮する「手帳」の発売シーズンにぶつけようというマーケティング戦略のようにも思われます。最初はキャップ式、細字化、高級軸、ノック式…と少しずつ新製品を発表し、その度に話題を作って開発費をコツコツ回収してきたパイロットさんの煽り戦略。最終兵器に近いこの「フリクションボール3」。年末年始、文房具界では記録的なヒット商品になることでしょう。

さて、真面目にスペックを検証すると、確かに本体はぽっちゃり太めです。ぱっと見たルックスは同じパイロットの「4+1 LIGHT」に近い。多色ボールペンでも細身タイプが人気の今日この頃、特に女性向けにはやや厳しいかもしれません。手帳のペン挿しにも入らないでしょう。そこで、クリップはノートや手帳をつまんで挟む「リフトクリップ」になっています(ゼブラでいう「バインダークリップ」)。個人的には、このクリップは便利だな~と思う時と邪魔だな~と思う時が半々くらいで、非常に微妙なのですが、噂によると簡単に取り外せる機構になっているらしいので期待してみよう。
出ました!『新明解国語辞典(第七版)』
2011年12月09日 (金) * 編集
新明解国語辞典 第七版私自身の使い方によると、国語辞典は大きく2つに分類されます。

ひとつは『広辞苑』に代表される、大型の、どちらかというと百科事典的な存在で、知らないコトバに出会ってもこいつに当たればきっと何とかなる、という安心感を与えてくれるタイプ。安心感はあるが意外感はない。数十万に及ぶ項目をカバーするため、語義はできるだけシンプルにされているから。どちらかというと据置型のイメージ(最近は電子辞書に収録されて持ち運びやすくなったけど)。

もうひとつが小型の国語辞典で、持ち歩きも可能なサイズからも分かるように、しょっちゅう引いて語義や語法を確認するためのもの。ぴったりくるコトバを選ぶために、項目数はむやみに多くなくてもよいけれど、よく見かける語彙については、できるだけ詳しい語釈と適切な用例がほしい。

後者の売り上げ1位(累計2千万部超)で、個性的な解釈で多くのファンを持つ『新明解国語辞典』第七版が発売されました。実に7年ぶりの改訂になります。

「愛読者」をニヤリとさせる特徴的な語釈は現在です。
ボージョレ・ヌーボーの当たり年
2011年11月17日 (木) * 編集
ドメーヌ・デュ・トラコ・ボジョレー・ヴィラージュ・ヌーヴォー 2011 ノン・フィルトレ今年もボージョレ・ヌーボーが解禁されました。バブル期のような騒ぎではありませんが、円高の影響もあってスーパーでの安売り競争が加速するなど、相変わらず日本独自のヌーボー祭りは存在します。

ヌーボーはすなわち、その年のブドウの出来具合を確認するための「試飲新酒」であって、それ以上でも以下でもありません。そんな試飲酒を超高級ブランドであるかのごとく争奪する「祭り」は確かに滑稽かもしれませんが、長いようで短い人生を楽しむにはいくつかの「祭り」が必要であって、その価値は参加者にしか分からない(要するに参加せよ)、というのが持論なので、個人的には大いに結構だと思っています。

でもまあ、せっかくですから、飲むなら当たり年の美味しいワインを飲みたいものですよね。そこで、最近の当たり年はいつだったのか、ウィキペディアでここ15年間のボージョレ・ヌーボーの評価について調べてみました。
『一番搾り とれたてホップ』 vs 『冬物語』
2011年11月16日 (水) * 編集
一番搾りとれたてホップ2011 350ml×1ケース(24本)この冬限定販売のビール新製品2種類を飲み比べました。奇しくも両方とも「麦芽100%」。この意味については後でまた触れましょう。

まずはキリンの『一番搾り とれたてホップ生ビール』から。【私的評価:★★★★】です。残念ながら5つ星には届かないものの、季節もので終わらせるには惜しい素敵なビール。

この銘柄も8年目を迎え、すっかりお馴染みになりました。とれたてホップを、通常のように乾燥させるのではなく、水分たっぷりの状態で凍らせ、細かく砕いて使用することにより、旬のホップの味わいを引き出しています。名産地である岩手県遠野市のホップはさすがに違う。缶からグラスに注いだ瞬間に、なんとも華やかな香りが立ち上ります。グラスからテーブル全体に広がるホップのアロマに、思わずにんまりしてしまうのは私だけではないでしょう。

どうやらこのホップは苦味より香りに重点があるようで、個人的にはやや苦味不足なのですが(だからマイナス1点)、独自の立ち位置を獲得していることは間違いありません。今年の秋も美味しくいただきました。
『1Q84』全米初登場2位!
2011年11月14日 (月) * 編集
1Q84私が毎週チェックしている全米チャートは3種類あって、一つ目は音楽のビルボード、二つ目は映画のボックスオフィス、そして最後がニューヨーク・タイムズのベストセラー書籍リストです。

このうち NY Times ベストセラーリストでは、11月13日付で大きなニュースがありました。村上春樹の『1Q84』英訳版が、初登場2位でチャートインしたのです。1位はジョン・グリシャムの新作で、彼の固定ファン層を考えれば無理のないところですが、日本人作家の作品が2位というのはまさに大健闘。発売前から大きな話題を呼んでおり、発売日の深夜から売り出す書店もあったといいます。

音楽チャートでは、かつて坂本九の "Sukiyaki" という歴史に残る全米#1ヒットがありますし、映画の世界でもジャパニーズ・ホラーが立て続けにリメイクされて大ヒットしたりしました。書籍については、ノーベル文学賞などの例があったとはいえ、いわゆるポピュラー・フィクションの世界で翻訳の壁を超えるのはなかなか難しいではと思っていたのですが、村上春樹が堅い壁に穴を開けつつあります。
マヨネーズまみれの木村多江
2011年11月07日 (月) * 編集
思いわずらうことなく愉しく生きよ (光文社文庫)連ドラを観慣れていない自分でも、衝撃的なシーンだということくらいは分かる。それもNHKでということなら、尚更だ。先週スタートしたNHKドラマ10『カレ、夫、男友達』の第1話は、ユースケ・サンタマリア演じるDV夫が、木村多江演じる妻に馬乗りになり、大量のマヨネーズを絞り出しながら顔面にぶちまけるという強烈なシーンとその余韻で終わった。

ドラマの設定そのものは私的ストライクゾーンからは外れている。原作は江國香織の『思いわずらうことなく愉しく生きよ』。三姉妹のキャラクター設定はあまりに類型的な気もするが、それこそが江國が多くの読者を獲得している理由だろうから、そのこと自体は問題としない。むしろ、今後さらに描写されるであろうドメスティック・バイオレンスと、受け止める木村多江のあり方に興味がある。

それにしても、木村多江という人は、どうしてこんなに幸薄いキャラクターに縁があるのだろう。昨年から初めて本格的に日本のドラマや映画を観始めたのだが、不幸せな女性役といえば、ほぼ例外なく木村多江の独占状態でびっくりしている。薄幸に耐え、さらなる不幸に打ちのめされるキャラクター。華やかな役を目指す女優は数多い一方で、「汚れ役」は不人気だろうから、安定した出演をこなすための戦略としては正しい。女優版「ブルー・オーシャン戦略」といったところか。
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